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徒然なるままに


色褪せた1枚の写真に映る


渡米当初の自分。



まるで別人のように


無防備な笑顔…。



私の波瀾万丈な人生は


引っ越し続きで


当時の写真は


ほとんど残っていないのですが



この写真を見ると


こんなでよく


NYで生きてこれたなあと


我ながら感心します。



あれから約25年…


インサイダーになった


という意識こそありませんが


ニューヨークの街に


心の居場所を感じられるようには


なりました。



そんな今の自分だからこそ


思えること


まだよくわからないことなども


少〜しずつここに


書き綴ってみたいなと思います。



発音に直接関係する話も


一見関係なさそうなことも。



ところで



英語と日本語で果てしなく違うものに


「呼吸」と「態度」


がありますが



それらを教えてくれた


奇異な体験なども


織り交ぜながら


お届けできたらと思います。



〜〜〜〜1996〜〜〜〜



無謀な単身渡米は24歳の時でした。


英語もろくに喋れないまま


「きっとどうにかなるわ〜」と


UnitedAirlinesの


ニューヨーク行きの便に


飛び乗りました。



機内で配られた税関書類。


「一万ドル以上の現金を持っていますか?」


「武器や火薬を持っていますか?」


みたいな質問の


意味すら全く分からず


隣に座る白人のおっちゃんに


「これ何?どう答えるの?」


と逐一聞く私。



「君は持ってないと思うよ。


うん、絶対持ってない。


全部ノーだよ。」



名前も国籍も知らないおっちゃんの


直感による正答をもらい


大きな???と


新世界への期待と不安を胸に


JFK空港に降り立ったのでした。



ホテルのチェックイン…


レストランでの食事…


デリでの買い物…


学校の入学手続き…


そして、友達作り!



全ては


動物園の飼育係と動物のような


世にも奇妙なコミュニケーションだったに


違いありません。



学校では


Student Advisor が私の意味不明の英語に


目をパチクリ。


「ちょっと!誰か日本人呼んできて!」



日本ではきっと


「ヤンキー系」と呼ばれていたはずの


鶏頭のお姉さんが連れてこられ


私のカタカナ英語を通訳させる始末。



呆れた鶏は私をじろっと見て


「恥ずかしいからNYに来んなよ!」


と、白い目をぐるっと回し


立ち去りました。


〜〜〜〜〜


ニューヨークで


25年前の私のような


不安に狼狽える日本人を見かけると


どうしても放っておけないのは


私のこんな苦い経験によるものです。



これを読んで下さっている皆さんも


周囲に居心地の悪そうな


アウトサイダーがいたら


その気持ちをすぐに察して


そっと守ってあげてくださいね。


お願いします!



その人はきっと25年後も


あなたの優しさを覚えていますよ^ ^



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